家族葬とはどんな葬儀なのか

昨今よく耳にする「家族葬」。

言葉のイメージではこじんまりとした近親者だけで執り行う葬儀といったイメージをお持ちじゃないでしょうか。

実は家族葬について明確な定義はありません。何人以上の葬儀の規模だからとかや費用がいくら以上とかいうラインもないんですね。

「一般的なご家庭の葬儀＝家族葬」

葬儀の規模の解釈は幅広くなっており、従来の自宅や公民館などで親族・地元の方などからの協力を得て、弔問客を招いておこなっていた葬儀を、いつからか「一般葬」と呼称されています。多様化、簡素化に伴い「家族葬」という葬儀形式が出現したことによります。

ですので、「規模の小さな葬儀」「費用がかからない葬儀」というのは家族葬の中のひとつのケースで合って、家族葬であっても規模や費用に大きな違いがあります。

家族葬の定義を考えてみる

大きな出費、労力、時間、気苦労を要する「一般葬」から、「家族葬」が主流となっていることは、「良い」とか「悪い」とかではなく、核家族化・地域社会との関係希薄化している現代社会を反映しているといえます。

「家族葬」は名前の響きがよく、心がこもった葬儀のような印象を持つことができるのも一般に広まっていった理由のひとつだと思います。

先ほど家族葬の定義は明確にはないとお伝えしたが、自分たちで家族葬とはどういったものかを考えることは故人を見送る上でとても大切な気付きを与えてくれます。

「家族」とはどこまでを指すのか？

施主（喪主）の親、兄弟姉妹、子、孫の２親等までなのか？

いやいや、叔父叔母や甥姪を入れた３親等までなのか？

そもそも施主（喪主）から見てじゃなく、故人から見て考えるのか・・・

親族以外の弔問も大丈夫

弔問に関しても、「家族葬だから絶対一般弔問は出来ない」というわけでもありません。家族葬でも御親族以外の方が弔問に来られる場合もあります。

概ね、「基本的には近親者のみで執り行い、生前仲の良かった友人知人はお参りください。」が一般的な概念かと思います。