Q&A

遺影写真の選び方やポイント

葬儀をおこなう際に「遺影写真」で悩まれるご遺族様は結構おられます。「悩み」といってもすべてがネガティブなものではなく、「どれにしようか、どれが故人や家族・親族が喜ぶかな」などの、たくさん写真があって迷うというポジティブな「悩み」もあったりします。

遺影写真は大体が四つ切サイズ(横254×縦305mm)に引き伸ばします。結構大きく引き伸ばしますので、

引き気味ではなく、人物が大きめに写っている
出来るだけピントが顔に合っている。

この2点に注意してもらえればきれいな遺影写真を用意することができます。昨今は加工技術も非常に良くなってきておりますのでこの2点についても、少々甘くても大丈夫だったりします。

選んではダメな写真は?

選んでダメな写真というのは特にございません。

運転免許証の写真でも大丈夫?」という質問もよく訊かれます。故人が写真嫌いなどであまり写真が残っていない場合などですね。運転免許証やマイナンバーカードの写真でも遺影写真に使用しても問題はありません。あえて気になる点を挙げるとすれば表情が硬いことぐらいでしょうか。

また、複数人が写っている写真でも大丈夫です。切り取り(トリミング)して使用できます。パジャマや家着を着ている写真でも、和服や一般的な洋服に着せ替えが可能なので問題ありません。リュックや肩掛け鞄であっても、肩紐部分を消すことも可能です。背景も差し替え可能です。

サングラスや帽子なども、「故人を象徴している」とご遺族・ご親族が納得されていれば問題はありません。ただ、サングラスやマスクを取ってくださいなど、元のお顔が判らない場合は難しいですね。

何を基準に選ぶ?

特に基準などはありません。遺影はずっと残るモノなので、表情や恰好などが故人らしいのを選ぶのが一つのポイントかと思います。過去には、故人様が若い時の、和服姿の白黒写真を用いたこともありましたが、とても良いご遺影となりました。

生前に遺影に使う写真を決めてもいい?

故人が生前に遺影に使う写真(画像)を決めていると、ご遺族様たちは結構「助かる」と仰っています。本人が決めたものなので、それを使用するのが一番の供養になるとのことです。

なので、生前から遺影用の写真を撮っていたり、選んだりしておくのも大事な終活の一つですね。昔はそういう準備をするのは縁起が悪いと言われていましたが、時代も変わり送る方も送られる方も生前の準備は好意的にとらえられるようになってきています。

遺影に使う写真はどういう形で葬儀社に渡す?

写真現物でも、画像データの送付でもどちらでも大丈夫です

昔は現像された写真しかなかったので、その写真をお預かりしスキャンして加工しておりました。修正技術も今ほどでは無く、そのために現像の出来が悪かった場合は引き伸ばすととても粗くなってしまうことも多くありました。

また、印刷紙も今では光沢が主流ですが昔は絹目調などのザラザラした表面のマットな仕上がりの写真もあり、それをスキャンする為には、スキャンする部分に専用の液を垂らして透明なプラ板を押し付けて表面のザラザラとした凹凸がなくなる処理をしなくてはいけませんでした。

その液によって写真が悪くなる可能性は低いのですが、液を拭き取る際に写真を傷つけないように注意する必要がありました。なにしろその写真は、ネガというものが無かったらもう二度と現像できないので、今よりもとても気を遣わなければなりませんでした。

今は、データで画像のやり取りが出来るので、修正しやすく写真現物の汚損の心配もありません。元データもデジタル化しているので焼き増しも簡単です。写真の現物でもスキャンの精度、修正技術の飛躍的な向上で、大体の写真はスキャン可能です。

最後に

繰り返し述べましたように技術が向上しているので、昔ほど遺影写真を選ぶ基準は難しくありません。くしゃくしゃに笑っていたり、面白いポーズだったりでも大丈夫です。「これを残したい」と思える写真で遺影を作るのが一番良いと思いますよ。